How to ニュージーランド

ニュージーランドのオークランドや各地について、観光地、カフェ、レストラン、ワイナリーなど旅行に役立つ情報を発信しています。

オークランドの絶景スポット、マウントイーデン紹介。行き方も

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Kia Ora(キオラ)!

今回は、ニュージーランドオークランドから、気軽に行ける観光地として人気の山であり、絶景の見えるスポットとしても有名なマウントイーデン(Mt Eden)について、どれほどの絶景か、どれくらい登るのか、行き方も併せて紹介していきたいと思います。

1.   マウントイーデンって?

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マウントイーデンのサンライズ(朝陽)

マウントイーデンとは、オークランド地域内の一つの街であり、同時にそこにある山の名前のことを指します。この山の高さは196mあり、山頂まで登ると、360度見渡すことのできる見事な絶景をご覧頂けます。建造物を除いた高台としてはオークランドで一番高い場所になりますね。オークランドの他の高い場所からは、このマウントイーデンが丘のような形ではっきり見えるほど大きいです。そして、朝陽や夕陽、どちらの時間帯にもお勧めです。

 

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北にスカイタワーとシティ(左)、南にワンツリーヒルや住宅街(右)

北にはオークランドシティにそびえ立つスカイタワーや無人島であるランギトト島など、南には入り組んだ湾とたくさんの平屋の住宅街がこれでもかと立ち並び、ワンツリーヒルやイーデンパークも見ることができます。山の周りにはウォーキングコースがいくつかあり、マウントイーデン周辺には住宅も多いため、地元住民の方々もランニングやウォーキング、エクササイズ、犬の散歩などの一環としてこの山に登っている人も多いです。

 

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マウントイーデンのクレーター

マウントイーデンは絶景スポットとしても人気ですが、もう一つ見ることができるものがあります。この山は昔、火山活動が盛んな場所でした。わかりやすいような表現をすると、活火山だったということですが、もちろん今は活動していませんので、現在は休火山ということになります。そして、この火山帯のクレーターが現在でもくっきりと残っていて、以前火山活動が盛んであったことをうかがい知ることができます。約2万8千年前の噴火が最後ということで、とんでもない大昔ですね。このクレーターは50mほどの深さがあり、とても大きく見応えもありますよ。

 

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駐車場のお手洗い(左)、駐車場からの入口と規制ゲート(右)

オークランドシティ中心部から気軽にアクセスできる観光スポットでもありますので、観光バスが来たり、個人でバスで来たりと、観光客の方もとても多いです。観光目的の方が多くなりすぎたのもあり、2011年に観光バスの山頂への乗り入れが禁止となりました。そして、2016年には通常の車両も山頂へは乗り入れが禁止となりました。その代わり、バスや車は山の中腹にある駐車場にしっかり駐車スペースがありますので、中腹まで行けば山頂へはあっという間です。お手洗いも駐車場の近くにあります。

 

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道の譲り合いサイン(左)、山頂への道(右)

こういった規制は先住民族マオリの方々とも関係しています。こういった活動のしていない火山帯は、マオリの方々の土地でもありましたので、以前から敬意を払って、自然を大切にしてといった要望があったそうで、それに配慮した結果となります。また、山頂までの道のりは歩道と車道が隣り合わせで歩行者にとって車が危険であったということもあげられています。ハンデのある方や特別な許可のある車のみ、電子ゲートで承認を受けることで車で登ることができます。 

 

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Mt Eden 中腹のカフェ。リアルフルーツアイスクリームも

駐車場付近には、入口ゲートやお手洗いの他、実はカフェも設置されています。近くにマウントイーデンビレッジがあり、お店がたくさんありますので、このカフェを利用している方はそこまで多くないかもしれませんが、中腹で少し休憩がてらお茶をしたり、アイスクリームを食べたりといったことも良いかと思います。季節によるようですが、ここではリアルフルーツアイスクリームというイチゴなど本物のフルーツをその場で砕いてアイスに混ぜるというものも販売しています。これが普通のアイスと違ってとっても美味しいですよ。

 

 

2.   マウントイーデンの行き方

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オークランドの市バス。2階建てもある

マウントイーデンへは、バスで行く方法がおすすめで、所要時間は20分ほどになります。マウントイーデンへの登り坂は、マウントイーデンロード(Mt Eden Rd)から入れるようになっていて、この道路にはたくさんのバスが通ります。麓から山頂へは歩いて登る形になりますが、徒歩15分ほどになります。登っている時間は大したことはありませんが、坂道はけっこうな急勾配になっていますので、ゆっくりと登ってくださいね。途中、バスや車を停める駐車場が見えてきますが、そこからショートカットする道もありますよ。個室のお手洗いもありますので、そこで行っておくと良いと思います。

 

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シビックシアター。バス停が近い(シティ)

シティ側のバス停ですが、シビックシアターという目印になる建物の近くにあるアオテアスクエアという広場の道路反対側のバス停から乗るのがおすすめです。目印は、日本でお馴染みのシュークリーム専門店のビアードパパの目の前にバス停があります。バスにはそれぞれ番号がついていますが、ここを通るバスの一例として番号を挙げると、25B, 25L, 27H などがあり、だいたい4分毎にシティ側のバス停へやってきます。この番号は2020年現在であり、変更されている可能性もありますので、その都度チェックしてみてください。

 

降りるバス停は、山の麓の手前である「233 Mt Eden Rd」か少し過ぎた「272 Mt Eden Rd」が良いかと思います。バスによっては、次のバス停をアナウンスしていないものもあるので、グーグルマップを見るかバスの運転手に教えてもらうように言ってみましょう。上記のマップはバス停から山頂まで歩いた場合を示しています。

 

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Explorer Bus

前述の通り、 現在はバスや車の乗り入れは中腹までとなっている為、車で行く場合はシティから10分ほどで行くことができますが、中腹の駐車場に停めてから、歩いて10分ほどで山頂へ向かう形となります。それ以外には、オークランド市内観光ツアーやオークランドの観光地を回る1日乗り放題バス「Explorer Bus」などを利用すると良いでしょう。下にリンクを貼っておきますので、ご参考にしてください。

1日乗り放題 Explorer Bus: https://www.explorerbus.co.nz/

 

 

3.   マウントイーデン ビレッジ

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マウントイーデンビレッジ。カラフルな建物群

 マウントイーデンは山の名前ですが、同時にその地域の名称でもあります。この山に周辺は、住宅街となっており、たくさんの人が住んでいます。その中心となるのが、マウントイーデン ビレッジで、カフェやレストラン、コンビニ、薬局、スーパー、精肉屋、魚屋、酒屋、銀行と様々な業種のお店がずらりと並んでいます。平日休日を問わず、カフェにはたくさんの人がやってきているのを見かけることができます。

 

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ビレッジ中心、Cuckseys Building

ひと際目を引くのが、ビレッジ中心部にあるMt Eden RdとStokes Rdのコーナーにある建物です。この建物はCuckseys Buildingと書かれており、同時にESTABLISHED 1873という文字が目立っています。1873年に建てられたもののようですが、オークランド地域の中でもここまで古いものはなかなかないですね。

 

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マウントイーデンロードの家々

マウントイーデン自体は住宅街として発展していったこともあり、1800年代後半から多くやってきたヨーロッパ系の移民が早々と建物を建てて行きました。その後、マウントイーデンは、特にオークランドにいた政府高官、官僚の方々などが住む場所として多く利用されていたとのことで、これだけ古い建物やレトロな住宅なども立ち並んでいます。

 

 

4.   周辺のカフェやレストラン

マウントイーデンビレッジには、注目のお洒落なカフェや個性的なカフェ、レストランやラーメン屋もありますので、少しだけ紹介していきたいと思います。

 

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Frasers(左)、Olaf's(右)

・Frasers Cafe(カフェ)

前述のCuckseys Buildingの1階に入っているこちらのFrasersは、外観から内装までとてもお洒落にまとまっています。日月以外は、夜のディナータイムの営業もしています。お昼はカフェメニューも多いですが、ここはチーズケーキやムースケーキ、ガトーなどのスイーツの種類が多く、甘いもの好きな方、コーヒーと一緒に頂くと素敵な時間を堪能することができます。グルテンフリーやデイリーフリーに対応したメニューもあり。

 

・Olaf's Artisan Bakery Cafe(カフェ)

 こちらのOlaf'sは、ベーカリーがお店の名前に入っているように、パンをしっかりと作りこんでいるお店で、ニュージーランドで行われるベーカリーオブザイヤーで金賞を受賞したこともあります。当然このお店のパンは地元民からの評判も良く、提供されている料理にも使われているため、どの料理を頼んでも美味しいです。また、パンだけで販売もしていますので、美味しいパンが食べたい方はぜひ足を運んでみてください。

 

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Garden Shed(左)、Circus Circus(右)

・The Garden Shed(カフェ)

 お次のTha Gaeden Shedは、ガーデンという名の通り、店内の奥へ進んでいくと、写真の庭のような空間にテーブルが用意されていて、植物に囲まれながら食事を楽しむことができます。もちろん店内に通常のスペースと入口付近には屋外スペースもありますよ。こちらは雰囲気もお洒落ながら、グルテンフリーやデイリーフリー、ベジタリアン向けのメニューなども多く扱っています。平日と土日でメニューが変わります。土日のブランチにあるそば粉のパンケーキなどがお勧め。

 

・Circus Circus(カフェ)

 マウントイーデンの最も有名なカフェと言えばこちらのCircus Circusです。写真を見て頂くとわかりますが、お店の外観が派手。赤色が基調のサーカス風の見立てでとにかく派手ですね。店内は写真の見た目よりは、縦に長くなっていて、居心地の良いスペースに常連客も多いです。朝からディナータイムまで営業もしています。メニューの料理も種類が多く、ボリュームも満天。こちらは独自のコーヒー豆を使っているようで、地元住民の方々がコーヒーだけ買いにくることも多いです。

 

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Pasta&Cuore(左)、ZOOL ZOOL(右)

・Pasta & Cuore(イタリアン)

こちらのイタリア料理店ですが、お店の名前の通り何と言ってもパスタが美味しいです。スパゲッティやニョッキ、ラザニアなどなどたくさんの種類のパスタを提供しています。味はもちろんのこと、食感の違うパスタがどれも美味しさを更に引き出させます。また、各種パスタの麺やパスタソースを販売していますので、自宅でその味を楽しむこともできます。ランチでもディナーでもお勧めの本格イタリアンです。お勧めメニューは、スパゲッティのゴルゴンゾーラとクリームソース、濃厚なチーズの味が口の中に広がって幸福感を引き立たせます!

 

・ZOOL ZOOL(ラーメン屋)

こちらのZOOL ZOOLはユニークな店名をしていますが、麺をすする際のずるずるといった擬音からつけられているのでしょうか。肝心のラーメンの味はとても美味しいもので、地元民からも愛されているようです。ここでは興味深いものとして、それぞれのラーメンに合う飲み物でワインを紹介されています。訪れた際には、お勧めされているラーメンとワインの組み合わせを試してみるのもいいかもしれません。

 

 

ここまで長々とマウントイーデンについて紹介してきましたが、魅力は伝わりましたでしょうか?オークランドシティ中心部からマウントイーデンへバスで行き、山頂まで登った後、マウントイーデンビレッジで食事をしてから戻る、といった行程がお勧めです。これだけでも3時間ほどあれば行って戻ってくることができますので、午前中もしくは午後からの旅程に入れてみてはいかがでしょうか。