ニュージーランドの新型コロナ追跡対策 Covid-19 Registerとは?
Kia Ora(キオラ)!
今回は、ニュージーランドの新型コロナの感染拡大防止の対策のひとつである「Covid-19 Register」を紹介していきます。現在ニュージーランドでは、3月末から1ヶ月ほどのロックダウンを経て、警戒レベルは4から3、2へと段階的に下げていきました。警戒レベル2になってからは、カフェやファーストフード店、その他小売り、ショッピングモールなどのロックダウン中に営業できなかったところが、営業を再開しています。
1. Covid-19 Register とは
今回のタイトル名にも入っていますが、この「Covid-19 Register」とは、オンラインのサイトにアクセスし、各お店や施設を利用する人々が、どこに、いつ、誰と、訪れていたかを登録して記録するというものです。これはもちろん、新型コロナウイルスの感染拡大防止と感染源特定、追跡調査のために行われています。実際のアドレスのリンク先は下記になります。
お店側は、ビジネスとしてオンラインサイトに事前に登録しておくことで、来店者がお店の名前を検索し、すぐに見つけることができます。カフェやレストラン以外にも、人の訪れやすい場所や集会などで使うホールも登録ができるようです。
ニュージーランドでは、2020年5月14日になってから警戒レベル2になり、お店の通常営業が再開されました。同時に、入店時に上記のような情報を記録しています。この「Covid-19 Register」を使っているお店はチェックインの仕方を説明した貼り紙などをお店に出し、来店者に登録をするよう声をかけています。
その他、このシステムを利用していないお店は、入口に紙とペンが置かれ、アナログ式に来店者は記入しています。個人的には、このシステムを使えばお店が用意したペン(不特定多数が使用したもの)を使わなくて済むので、良いシステムだと思います。
2. Covid-19 Register チェックインの方法
次に、実際に使ってみた際の様子とチェックイン(登録)の方法をご紹介します。まずは、専用サイト(https://covidregister.nz/)にアクセスします。トップ画面には、Covid-19 RegisterとCheck Inという文字が出てきます。その後、下にスワイプしていくと、上のような英文がずらーっと出てきた後、赤丸がしてあるCHECK-INが出ますので、こちらをタップします。 REGISTER A BUSINESSという項目がありますが、こちらは前述したお店側の登録をする画面へ進みます。今回は割愛させて頂きます。
その後、上のような画面が出てきますので、まずは自分の情報を入力していきます。Full Name(名前)、Email Address(メールアドレス)、Phone Number(電話番号)、Home Address(住所)を入力、電話番号だけは必須項目ではないですが、あると何かあった時に連絡が取りやすくなるでしょう。
必要情報の入力が完了したら、I agree to the privacy policyの欄にチェックを入れ、Add Detailsをタップして次の画面へ進みます。
ここではどのような方法でチェックインをするかという画面になります。上の方に表示されているCheck In to a Business蘭から通常は選んでいきます。一番上はQRコードをスキャンすると、お店の情報を読み込むことができます。今回は、二番目のSearch for the Businessでお店の名前を検索していきます。下に表示されている Personal Check Inは、特定の住所(家や友達の家など)を訪れた際にチェックインして記録を残すことができます。
Where are you visiting? をタップし、お店の名前を検索していきます。同時に質問が5つほど出てきますので、該当する場合はチェックを入れておきましょう。
・Do you have a temperature?(熱がありますか?)
・Have you come into contact with anyone that has Covid-19?(感染者と接触はしましたか?)
・Are you feeling unwell?(気分は悪いですか?)→Yesなら詳細入力
・Any dependants with you?(子供など扶養家族はいますか?)→Yesなら詳細入力
・Any adults with you without their own device?(デバイスを持ってない大人はいますか?)→いる場合は、Add a Personをタップし、同伴者の詳細を入力
今回は、試しにNZのチェーン店であるカフェ「Melba」を入力してみました。すると、このようにいくつか候補が出て、該当のお店を選ぶことができます。(実際には別の場所にいましたので、あとで本当の場所を入力しています。)
同伴者がいる場合、Add a Personをタップすることで、新たな項目が下に現れます。同じように必要情報を入力していきます。訪れた場所の選択、質問項目に答えたら、Submitでチェックインを完了していきます。
このような背景が緑色の画面になったらチェックインは完了です。名前とチェックインをした場所が表示され、日付と時間もしっかりと記録されます。最後に、黄色いCheckoutをタップすると、お店を出た時間を記録することができますので、退店時間を決めた場合は先に、もしくは離れる時に忘れずにチェックアウトしていきましょう。これであなたの訪問記録はしっかりとオンライン上に残されました。
基本的なチェックイン方法は以上になりますが、画像右上のMy Visitsをタップすることで、このシステムを自分がいつどこに訪れたかを記録帳にようにして、使うこともできます。
My Visitsをタップすると、上の画面になり、記録帳として使う場合は、メールアドレスの認証が必要になります。登録したメールアドレスにメールが届くので、Verify Email Addressをタップし、認証させましょう。認証後は、My Visitsをタップすると、自分が過去に訪れてチェックインした場所を確認できるようになっています。
英文が最後にずらーっと並んでいますが、だいたいの訳はこんな感じです。「あなたのプライバシーは重要です。このデータはCovid-19と闘う際の役に立つためだけに使われます。それぞれのチェックインは4週間見ることができ、12週間で削除されます。Registerを使ってくれてありがとうございます。」とこのように入力したデータは新型コロナの感染源特定、感染拡大防止、追跡調査などのためだけに使われます。
3. その他のシステム
今回ご紹介したCovid-19 Register以外にも、上の画像のような自前のQRコードを用意し、リンク先の専用サイトから必要事項を入力するといったシステムを導入しているお店も多いようですよ。
ニュージーランドでは、このような少し時間のかかるシステムを採用しても嫌な顔をして帰っていく人はおらず、皆が協力することによって世界的な感染拡大を少しでも沈静化できればと思います。もしこういったシステムを導入しているお店に入ることがあれば、積極的に協力してあげてください。
2020年に入ってからのニュージーランドの新型コロナに対する政策や警戒レベル2になるまでの動向、背景などはよろしければ下記リンクをご参照ください。