オークランドの絶景スポット、マウントイーデン紹介。行き方も
Kia Ora(キオラ)!
今回は、ニュージーランドはオークランドから、気軽に行ける観光地として人気の山であり、絶景の見えるスポットとしても有名なマウントイーデン(Mt Eden)について、どれほどの絶景か、どれくらい登るのか、行き方も併せて紹介していきたいと思います。
1. マウントイーデンって?
マウントイーデンとは、オークランド地域内の一つの街であり、同時にそこにある山の名前のことを指します。この山の高さは196mあり、山頂まで登ると、360度見渡すことのできる見事な絶景をご覧頂けます。建造物を除いた高台としてはオークランドで一番高い場所になりますね。オークランドの他の高い場所からは、このマウントイーデンが丘のような形ではっきり見えるほど大きいです。そして、朝陽や夕陽、どちらの時間帯にもお勧めです。
北にはオークランドシティにそびえ立つスカイタワーや無人島であるランギトト島など、南には入り組んだ湾とたくさんの平屋の住宅街がこれでもかと立ち並び、ワンツリーヒルやイーデンパークも見ることができます。山の周りにはウォーキングコースがいくつかあり、マウントイーデン周辺には住宅も多いため、地元住民の方々もランニングやウォーキング、エクササイズ、犬の散歩などの一環としてこの山に登っている人も多いです。
マウントイーデンは絶景スポットとしても人気ですが、もう一つ見ることができるものがあります。この山は昔、火山活動が盛んな場所でした。わかりやすいような表現をすると、活火山だったということですが、もちろん今は活動していませんので、現在は休火山ということになります。そして、この火山帯のクレーターが現在でもくっきりと残っていて、以前火山活動が盛んであったことをうかがい知ることができます。約2万8千年前の噴火が最後ということで、とんでもない大昔ですね。このクレーターは50mほどの深さがあり、とても大きく見応えもありますよ。
オークランドシティ中心部から気軽にアクセスできる観光スポットでもありますので、観光バスが来たり、個人でバスで来たりと、観光客の方もとても多いです。観光目的の方が多くなりすぎたのもあり、2011年に観光バスの山頂への乗り入れが禁止となりました。そして、2016年には通常の車両も山頂へは乗り入れが禁止となりました。その代わり、バスや車は山の中腹にある駐車場にしっかり駐車スペースがありますので、中腹まで行けば山頂へはあっという間です。お手洗いも駐車場の近くにあります。
こういった規制は先住民族マオリの方々とも関係しています。こういった活動のしていない火山帯は、マオリの方々の土地でもありましたので、以前から敬意を払って、自然を大切にしてといった要望があったそうで、それに配慮した結果となります。また、山頂までの道のりは歩道と車道が隣り合わせで歩行者にとって車が危険であったということもあげられています。ハンデのある方や特別な許可のある車のみ、電子ゲートで承認を受けることで車で登ることができます。
駐車場付近には、入口ゲートやお手洗いの他、実はカフェも設置されています。近くにマウントイーデンビレッジがあり、お店がたくさんありますので、このカフェを利用している方はそこまで多くないかもしれませんが、中腹で少し休憩がてらお茶をしたり、アイスクリームを食べたりといったことも良いかと思います。季節によるようですが、ここではリアルフルーツアイスクリームというイチゴなど本物のフルーツをその場で砕いてアイスに混ぜるというものも販売しています。これが普通のアイスと違ってとっても美味しいですよ。
2. マウントイーデンの行き方
マウントイーデンへは、バスで行く方法がおすすめで、所要時間は20分ほどになります。マウントイーデンへの登り坂は、マウントイーデンロード(Mt Eden Rd)から入れるようになっていて、この道路にはたくさんのバスが通ります。麓から山頂へは歩いて登る形になりますが、徒歩15分ほどになります。登っている時間は大したことはありませんが、坂道はけっこうな急勾配になっていますので、ゆっくりと登ってくださいね。途中、バスや車を停める駐車場が見えてきますが、そこからショートカットする道もありますよ。個室のお手洗いもありますので、そこで行っておくと良いと思います。
シティ側のバス停ですが、シビックシアターという目印になる建物の近くにあるアオテアスクエアという広場の道路反対側のバス停から乗るのがおすすめです。目印は、日本でお馴染みのシュークリーム専門店のビアードパパの目の前にバス停があります。バスにはそれぞれ番号がついていますが、ここを通るバスの一例として番号を挙げると、25B, 25L, 27H などがあり、だいたい4分毎にシティ側のバス停へやってきます。この番号は2020年現在であり、変更されている可能性もありますので、その都度チェックしてみてください。
降りるバス停は、山の麓の手前である「233 Mt Eden Rd」か少し過ぎた「272 Mt Eden Rd」が良いかと思います。バスによっては、次のバス停をアナウンスしていないものもあるので、グーグルマップを見るかバスの運転手に教えてもらうように言ってみましょう。上記のマップはバス停から山頂まで歩いた場合を示しています。
前述の通り、 現在はバスや車の乗り入れは中腹までとなっている為、車で行く場合はシティから10分ほどで行くことができますが、中腹の駐車場に停めてから、歩いて10分ほどで山頂へ向かう形となります。それ以外には、オークランド市内観光ツアーやオークランドの観光地を回る1日乗り放題バス「Explorer Bus」などを利用すると良いでしょう。下にリンクを貼っておきますので、ご参考にしてください。
1日乗り放題 Explorer Bus: https://www.explorerbus.co.nz/
3. マウントイーデン ビレッジ
マウントイーデンは山の名前ですが、同時にその地域の名称でもあります。この山に周辺は、住宅街となっており、たくさんの人が住んでいます。その中心となるのが、マウントイーデン ビレッジで、カフェやレストラン、コンビニ、薬局、スーパー、精肉屋、魚屋、酒屋、銀行と様々な業種のお店がずらりと並んでいます。平日休日を問わず、カフェにはたくさんの人がやってきているのを見かけることができます。
ひと際目を引くのが、ビレッジ中心部にあるMt Eden RdとStokes Rdのコーナーにある建物です。この建物はCuckseys Buildingと書かれており、同時にESTABLISHED 1873という文字が目立っています。1873年に建てられたもののようですが、オークランド地域の中でもここまで古いものはなかなかないですね。
マウントイーデン自体は住宅街として発展していったこともあり、1800年代後半から多くやってきたヨーロッパ系の移民が早々と建物を建てて行きました。その後、マウントイーデンは、特にオークランドにいた政府高官、官僚の方々などが住む場所として多く利用されていたとのことで、これだけ古い建物やレトロな住宅なども立ち並んでいます。
4. 周辺のカフェやレストラン
マウントイーデンビレッジには、注目のお洒落なカフェや個性的なカフェ、レストランやラーメン屋もありますので、少しだけ紹介していきたいと思います。
・Frasers Cafe(カフェ)
前述のCuckseys Buildingの1階に入っているこちらのFrasersは、外観から内装までとてもお洒落にまとまっています。日月以外は、夜のディナータイムの営業もしています。お昼はカフェメニューも多いですが、ここはチーズケーキやムースケーキ、ガトーなどのスイーツの種類が多く、甘いもの好きな方、コーヒーと一緒に頂くと素敵な時間を堪能することができます。グルテンフリーやデイリーフリーに対応したメニューもあり。
・Olaf's Artisan Bakery Cafe(カフェ)
こちらのOlaf'sは、ベーカリーがお店の名前に入っているように、パンをしっかりと作りこんでいるお店で、ニュージーランドで行われるベーカリーオブザイヤーで金賞を受賞したこともあります。当然このお店のパンは地元民からの評判も良く、提供されている料理にも使われているため、どの料理を頼んでも美味しいです。また、パンだけで販売もしていますので、美味しいパンが食べたい方はぜひ足を運んでみてください。
・The Garden Shed(カフェ)
お次のTha Gaeden Shedは、ガーデンという名の通り、店内の奥へ進んでいくと、写真の庭のような空間にテーブルが用意されていて、植物に囲まれながら食事を楽しむことができます。もちろん店内に通常のスペースと入口付近には屋外スペースもありますよ。こちらは雰囲気もお洒落ながら、グルテンフリーやデイリーフリー、ベジタリアン向けのメニューなども多く扱っています。平日と土日でメニューが変わります。土日のブランチにあるそば粉のパンケーキなどがお勧め。
・Circus Circus(カフェ)
マウントイーデンの最も有名なカフェと言えばこちらのCircus Circusです。写真を見て頂くとわかりますが、お店の外観が派手。赤色が基調のサーカス風の見立てでとにかく派手ですね。店内は写真の見た目よりは、縦に長くなっていて、居心地の良いスペースに常連客も多いです。朝からディナータイムまで営業もしています。メニューの料理も種類が多く、ボリュームも満天。こちらは独自のコーヒー豆を使っているようで、地元住民の方々がコーヒーだけ買いにくることも多いです。
・Pasta & Cuore(イタリアン)
こちらのイタリア料理店ですが、お店の名前の通り何と言ってもパスタが美味しいです。スパゲッティやニョッキ、ラザニアなどなどたくさんの種類のパスタを提供しています。味はもちろんのこと、食感の違うパスタがどれも美味しさを更に引き出させます。また、各種パスタの麺やパスタソースを販売していますので、自宅でその味を楽しむこともできます。ランチでもディナーでもお勧めの本格イタリアンです。お勧めメニューは、スパゲッティのゴルゴンゾーラとクリームソース、濃厚なチーズの味が口の中に広がって幸福感を引き立たせます!
・ZOOL ZOOL(ラーメン屋)
こちらのZOOL ZOOLはユニークな店名をしていますが、麺をすする際のずるずるといった擬音からつけられているのでしょうか。肝心のラーメンの味はとても美味しいもので、地元民からも愛されているようです。ここでは興味深いものとして、それぞれのラーメンに合う飲み物でワインを紹介されています。訪れた際には、お勧めされているラーメンとワインの組み合わせを試してみるのもいいかもしれません。
ここまで長々とマウントイーデンについて紹介してきましたが、魅力は伝わりましたでしょうか?オークランドシティ中心部からマウントイーデンへバスで行き、山頂まで登った後、マウントイーデンビレッジで食事をしてから戻る、といった行程がお勧めです。これだけでも3時間ほどあれば行って戻ってくることができますので、午前中もしくは午後からの旅程に入れてみてはいかがでしょうか。
オークランドのパーネル観光まとめ!大聖堂やカフェ巡りなど
Kia Ora(キオラ)!
今回は、ニュージーランドはオークランドから、簡単に行ける観光スポットであり、ガイドブックなどでは必ずと言っていいほど紹介されている「パーネル」について、何があるのか、見るもの、やること、行き方もチェックしていきたいと思います。
- 1. パーネルには何があるの?
- 2. パーネルの場所と行き方は?
- 3. チョコレートブティック
- 4. カフェ巡り
- 5. ホーリートリニティ大聖堂とセントメアリーズ教会
- 6. オークランドドメインとオークランド博物館
- 7. パーネル フレンチマーケット
- 8. パーネル ローズガーデン
1. パーネルには何があるの?
パーネル(Parnell)は、オークランドシティ中心部から近く、オークランド滞在中に気軽に行ける観光スポットとして有名です。メインストリートであるパーネルロードには、カフェやレストラン、雑貨屋、高級ブティック、アンティークショップ、ギャラリーなどが多く立ち並び、通りを歩いているだけでも写真を撮りたくなるような映えるスポットやおしゃれなお店がたくさんあります。
パーネルロードは若干の坂道になっていますが、上の方へ登っていくと、チョコレートブティックというチョコレート専門店、更に上がると大聖堂や教会が姿を現します。そのまま西方向に進むと、オークランドドメインという大きな公園にも行くことができ、公園の敷地内には植物園や戦争記念博物館があります。メインのパーネルロードから少し離れるところには、パーネルローズガーデンというバラ園もあり、時季によって満開のバラを見ることもできます。また、土日限定になりますが、パーネルフレンチマーケットというファーマーズマーケットも開催しています。それ以外には、パーネルバスという海辺にある施設では、塩水を使ったプールを利用することができます。
オークランド市民にとっても、パーネルはとても魅力的なところですので、お気に入りのカフェやレストランに通う方も多いですし、パーネルエリアに住んでいる方もとても多くいらっしゃいます。賑わっているパーネルロードから一歩外れた道に入ってみると、そこはお家がたくさん並んだ住宅街となっています。パーネルは、1800年代から移住をしてきたヨーロピアンの方々によってたくさんのお家が建てられ、住宅地となっていきました。昔に建てられたため、そのぶん古いですが、レトロで趣のあるお家が多い印象で、それもパーネルが人気である理由のひとつかもしれません。
2. パーネルの場所と行き方は?
パーネルは、オークランドシティ中心部から方角的には東にあたります。徒歩やバス、または電車で行くことができますが、徒歩の場合は所要時間は30分ほど。バスに乗れば15分、電車の場合は乗ってる時間は5分ほどになります。
歩いた場合ですが、シティ中心部からはまず東に向かい、Beach Rd(ビーチロード)という車も走る大きな道を通って、 Parnell Rise(パーネルライズ)というパーネルの入口の通りに入っていきます。徒歩できついところが、このパーネルライズはとても急な坂道になっていて、歩いて上がっていく必要があるため、これだけでかなり疲れます。ここを登れば目抜き通りのパーネルロードはもうすぐそこです。
バスの場合ですが、シティ中心部にいくつもあるバス停から、緑色の車体のInner Link(インナーリンク)もしくはオレンジ色の車体のOuter Link(アウターリンク)に乗ってください。この2つの路線はオークランドシティの周囲をぐるぐると循環しているバス路線で、2つともパーネルロードにバス停があります。シティからは間違っても違う方向にはいかず、パーネル方面に乗りましょう。逆方向のポンソンビーなどに行ってしまいます。わかりやすいところにあるバス停は、インナーリンクはスカイタワー目の前やクイーンSt沿い、アウターリンクはシビックシアターという立派な建物の近くに位置しています。2020年現在、運賃は現金だと3.5ドル、AT HOPカードは2ドルとなっています。
電車の場合ですが、シティからは5分ほどでパーネルステーションに到着します。パーネルの電車の駅は2017年にできたばかりです。シティ側からは、ブリトマートステーションという駅からWestern Line(ウェスタンライン)かSouthern Line(サザンライン)に乗りましょう。駅はパーネルロードから徒歩で5分ほど離れた場所で、坂道になっていますので、正直言ってバスのほうが便利かと思います。バスはバス停が街中にも多いですし、わざわざ海沿いのブリトマートに行く必要がないからです。2020年現在、運賃は現金だと3.5ドル、AT HOPカードは2ドルとなっています。
3. チョコレートブティック
ここからはパーネルの見どころを紹介していきます。まずはこちらの「Chocolate Boutique」、その名の通りチョコレートの専門店であり、チョコレート販売の他、ホットチョコレートなどのチョコレートドリンクやワッフルなども提供しているカフェとしても営業しています。お土産用に可愛く包まれたチョコレートも販売していて、ホーキーポーキー味やキウイフルーツ味、フィジョア味などのニュージーランドらしいチョコレートがあるのもいいですね。パーネルいちのお洒落スポットにあるこちらのお店は、ガイドブックなどでは必ずと言っていいほど紹介されています。お勧めは、様々な味がたくさん用意されている「ホットチョコレート」です。
4. カフェ巡り
前述のチョコレートブティックも有名なカフェのひとつですが、それ以外にもパーネルにはたくさんのお洒落で評判のいいカフェがありますので、いくつか紹介していきたいと思います。
・Verve Cafe
こちらのVerve Cafeは、前述のチョコレートブティックのすぐ近くにあり、周りにレストランなどが並び、屋外スペースもあってパーネルの特に素敵なところにあります。店内はそこまで広くはありませんが、コーヒーやモカも美味しく、サーモンサラダが人気。
・Biskit
こちらのBiskitは、パーネルロードの中心部に位置しており、お店はガラス張りでいつも賑わっているのが伺えます。店内は外から見るよりも広々として、ショーケースに並んでいる料理も多いです。 サーモンベーグルやフライパンで焼くチーズのハロウミチーズを使ったサラダがおすすめです。
・Crunch Tower Desserts & Drinks
こちらのCrunch Towerは、通常のカフェとは違って、巨大なデザートを提供しているお店です。上の写真はその中のひとつですが、一人で食べきることが難しいほどの大きさと量です。写真に映えることは間違いないですので、興味のある方はぜひ行ってみてください。お店はパーネルロードから路地裏のようなところに入った場所にあります。
・Winona Forever
こちらのWinonaは、パーネルロードに入ってすぐ左手に位置し、この4つの中では一番シティ寄りにあります。いつ見ても来店客で賑わっていて、オークランダーも大好きなカフェです。ショーケースに並んでいる料理も多いですが、そば粉のパンケーキやビーガン向け料理、豆料理、グルテンフリーのメニューもありと、様々な種類の料理を提供しています。お勧めは、サーモンベネディクトとイカのブルスケッタ。
5. ホーリートリニティ大聖堂とセントメアリーズ教会
パーネルには、素敵なお店以外にも見るものがまだまだあります。ホーリートリニティ大聖堂は、パーネルロードの坂道を上がったところに見える場所にあり、チョコレートブティックからは歩いて5分ほどで行くことができます。ここは入場無料ですが、入口でドネーション(寄付)を行っているので、余裕があればぜひ寄付をしてあげるといいと思います。土日は集会や行事が行われていることもあり、入れないことが多いですが、平日の夕方ごろまでは入ることができます。
中に入ると、見えてくるのがこちらの写真に写したもので、大きな大きなステンドグラスがあります。こちらなんと、南半球で一番の大きさだそうで、とっても素敵なステンドグラスです。また、デザインを見てみると、他の国のキリスト教のステンドグラスでは見ないような木や鳥などのポリネシアの文化のものが描かれています。他には、大きなステンドグラスも圧巻の光景となっています。
セントメアリーズ教会は、1898年という昔に作られたもので、ホーリートリニティ大聖堂のすぐ真横にあり、今では伐採が禁じられているカウリという貴重な木で作られた教会です。普段この教会は開いていることが少ないですが、たまに開いていると、こちらも無料で入ることができます。(同じように寄付をする箱が用意されています。)週末はここで結婚式などを挙げている方々も見かけます。
中に入ってみると、全体が木でできているのがしっかりとわかり、木々の香りも漂って、綺麗なステンドグラスもあり、なんとも神秘的な空間となっています。この教会は、以前は横に通っているパーネルロードの道の反対側にあったそうですが、1982年に教会ごと道を跨いで大聖堂の横に引っ越しをしたそうです。入口付近には、1982年当時の写真なども飾られています。
6. オークランドドメインとオークランド博物館
パーネルは、オークランドドメインという大きな公園の横に位置していますので、パーネルステーションという電車の駅を横切って公園に入ることもできます。また、パーネルロードを登って大聖堂や教会を通り過ぎて、更に南の方へ進んで行き、Domain Dr(ドメインドライブ)を右に曲がると、立派な建物が見えてきます。そこがオークランドドメインという公園の中にあるオークランド博物館となります。前述のチョコレートブティックからは徒歩15分、ホーリートリニティ大聖堂からは徒歩10分ほどの場所にあります。
オークランドドメインは、75ヘクタール(東京ドーム約16個分)という広大な敷地があり、いつも綺麗に整えられた芝生が至る所にある、オークランドで最も古い公園です。シティから歩いて30分ほどでも来ることができるため、仕事帰りや休日にランニングやウォーキングをしている方も多いです。公園内には、様々なスポーツのできる運動場、カフェ、ウィンターガーデンという無料で入れる植物園があり、公園の中心の丘の上にはオークランド博物館があります。植物園には2つ建物があり、温室の中では亜熱帯で育つ植物が育てられていたり、もう一つの建物内には色鮮やかなお花がたくさん育てられています。また、NZの固有種のシダ植物の園もあり、様々なシダも見ることができます。
オークランド博物館は、Auckland War Memorial Museumということで、戦争記念博物館となっています。とても大きな博物館で、1階には先住民族マオリのコーナー、2階にはNZの固有種の鳥類や500年以上前に絶滅した巨鳥モア、火山帯などの特集があり、3階には戦争関連の展示物や日本のゼロ戦などの展示もあります。それ以外には、先住民族マオリの方々が伝統舞踊ハカを踊ったり、歴史を紹介したりといったマオリショーも1日に3回催行されています。館内には、食事のできるカフェもある為、歴史や文化などが好きな方は半日、1日中いることもできますね。お土産ショップもあり、博物館ならではの珍しいものも売っています。
7. パーネル フレンチマーケット
さて次はファーマーズマーケットの紹介です。パーネルでは、土日の午前中限定ですが、フレンチマーケットが行われています。場所はパーネルロードから少し離れていますが、徒歩6分ほどで行くことができます。下の地図では、一番最寄りのバス停からの経路を出していますので、参考にしてください。
フレンチマーケットでは、オーガニックの野菜や果物、自家製のハム、様々な種類のパン、フランスやNZのワイン、そして食事を提供しているお店が軒を連ねています。パエリヤや一味違う凝ったパンなどが人気で、毎週人がたくさん訪れ、人気を博しています。お土産にぴったりのものも見つかるかもしれませんし、現地のマーケットの雰囲気を楽しめる場所です。
8. パーネル ローズガーデン
最後にご紹介するのがこちらのローズガーデンです。正式名称は、Dove Myer Robinson Park(ダヴマイヤーロビンソンパーク)ですが、通称ローズガーデンで親しまれています。場所はパーネルロードから離れていますが、パーネルロードから徒歩15分ほどで行くことができ、無料で観賞できるバラ園となっています。 下の地図には、大聖堂からの地図を載せていますので、位置関係を把握するのにご参照ください。
こちらのローズガーデンは、毎年10~4月の時期にたくさんのバラが咲き誇ります。種類は5000種類以上とも言われ、とても大きな花びらとバラの香りが漂い、写真を撮りたくなってしまいます。夏頃には満開のことが多く、観光で行く方も多いスポットです。ローズガーデンの奥には、ジャッジスベイという湾があり、海に繋がっています。歩けるコースもあり、ちょっとしたウォーキングがでら海を見に行くのもいいですね。車を持っている方は路上に駐車スペースもありますよ。
長々とご紹介しましたが、パーネルの魅力は伝わりましたでしょうか?これだけ並べましたが、1日いても飽きそうにない場所ですね。午前中のみ、午後からといった風に時間を決めて見たいものを見ていくといいと思います。その中でも人気の場所は、カフェやチョコレートブティック、大聖堂見学が行かれる方が多い印象です。ぜひ、パーネルをご自身の目でチェックしてみてください。
タカプナにあるチョコレート専門カフェ House of Chocolate 紹介
Kia Ora(キオラ)!
今回は、ニュージーランドはオークランドから、北部に位置するノースショアのタカプナという街にあるおすすめのチョコレート専門店&カフェをご紹介します。タカプナは素敵なお店がたくさんあるところですが、チョコレートが好きな方、おしゃれなカフェに行きたい方はぜひ見ていってください。オークランドシティ中心部からタカプナへは少し遠いので、タカプナへの行き方も載せていきたいと思います。
1. House of Chocolate について
今回ご紹介するお店は、タイトルにもなっていますが、「House of Chocolate Dessert Cafe & Cakery」です。日本語ではハウスオブチョコレートですね。こちらは1999年創業のチョコレートメーカーで、チョコレート専門の販売店、そして店内で食事のできるカフェとしても営業しています。
場所はタカプナの中心街にあり、ちょっとした屋根のあるアーケードがあって大きな駐車場の近くになります。タカプナビーチまでは歩いて3分ほどで行くこともできますので、食後の気分転換にとても良いと思います。店内の様子などは次の項目でご覧ください。
2. 【写真で紹介】店内の様子
店内の様子と提供される料理の数々を写真をたくさん使ってご紹介したいと思います。まずはこちらが店内の写真になります。白と黒が基調の壁で落ち着きがあり、十分な広さとテーブルが並べられていました。私が訪れた時は平日のお昼頃でしたので、そこまで来店客は多くなく、2組ほどで静かにゆっくりとした時間を過ごすことができました。
店内カウンターの写真も断ってから撮らせて頂きました。何が並んでいるか、見えますでしょうか。手前からじっくり近づいて見ていくと…
まず、カウンターの左側には各種ケーキが!ヘーゼルナッツ、ベリー、キャロットケーキなどなど、たくさんのケーキが陳列されています。そして、右側へ進むと、そこはもうチョコレート天国!一口サイズのチョコレートがこれでもかと並び、カラフルでキラキラしたものから、ホワイトチョコ、ダークチョコまで様々なチョコレートが並んでますね!さすがはチョコレート専門店です。このチョコレートたちは好きなものを選んで、店内でそのまま食べることもできますし、お土産用やちょっとしたプレゼントに買ってテイクアウトすることもできます。
カウンターを更に右へ進んでいくと、また違う種類のケーキとビンに入ったムースも陳列されています。どれもこれも濃厚そうなチョコレートですね。そして、更に奥にはなんとアイスクリームまであります。こちらのアイスクリーム、注文できるメニューにはアイスがついているものもあるので、頼んだものによっては付属のアイスを選ばせてくれることもあります。ダークチョコレートから、ニュージーランドの南島でよく栽培されているボイセンベリー味のアイスもありました。ボイセンベリーのアイスは、アイスクリーム屋でもなかなか見かけないですね。
そして、店内奥の壁際には、しっかりと包装されたお土産やプレゼントとしても使えるチョコレートたちがずらーっと並んでいました。ちょっとした小さいものから、高級チョコレートを連想させるパッケージのものまで、たくさんの種類が用意されています。
3. 【写真で紹介】注文したメニューの品々
では、いよいよ注文したお料理たちの写真を載せていきたいと思います。今回は、ドリンクにスモアズホットチョコレート(Smores Hot Chocolate)と、アイスドモカ(Iced Mocha)、メインにフルーツフルーツワッフル(Fruit Fruit Waffle)と、チョコレートチーズケーキベリーワッフル(Chocolate Cheesecake Berry Waffle)を頼みました。
左のホットチョコレートですが、ダークホットチョコレートの中にはメレンゲが入って、チョコガナッシュが上にかけられています。メレンゲは混ぜないとなかなか溶けづらく、そのまま飲むと甘すぎるのでしっかり混ぜてから飲みましょう。マシュマロもついて、なかなかの甘さのホットチョコレートで美味しかったです。
右のアイスモカは、エスプレッソの味もしっかりあり、アイスクリームとホイップクリームがクリーミーさを出して、甘くなくとても飲みやすかったです。どちらも少し高めのお値段は9ドルでした。ホットチョコレートやモカは53%カカオのダークチョコ使用ということもあり、どちらも美味しかったです。
こちらは、フルーツフルーツワッフルという名前のなんともフルーツフルなワッフルです。ご覧の通りですが、様々な種類のフルーツとベリーソース、チョコアイスがワッフルに乗っていて、とっても美味しそうですね!こちらのアイスクリームは先ほど紹介したアイスクリームから選ばせてくれました。チョコレート専門店ですので、今回はダークチョコレートアイスを選びましたよ。フルーツは季節によって変わるようですが、基本的に旬のフルーツを使っているそうです。苺だけはドライ苺でした。
ワッフルの生地はもちもちとして、温かいワッフルの上で溶けていくダークチョコアイスがうまい具合にソースとなり、ワッフル本来の味も良く、とてもマッチして美味しかったです。フルーツも一緒に口に頬張ると、キウイ、ミカン、パインがさっぱりとしていて、ワッフル全体の味の豊かさを広げていました。お値段は14.5ドル、NZの物価としてはとても良心的です。
こちらの名前の長いワッフルは、チョコレートチーズケーキベリーワッフルです。どれだけ詰め込んでいるんだ、という感じですね。こちらもベリーソースがかかっていて、苺はドライ苺でした。この赤紫っぽいアイスクリームはというと、先ほど少し紹介した珍しいボイセンベリーのアイスでした。これがさっぱりしつつ、ベリーの味がしっかりとしてとても美味しいです。もう一つの茶色いほうは、アイスクリームのように見えますよね?実はこれ、チーズケーキの味をしたムースなんです!ダークチョコアイスかと思っていましたが、口に入れた瞬間に広がるチーズケーキの濃厚な味、不思議な感じでした。
ワッフルとボイセンベリーアイス、チーズケーキムースを一緒に食べると、ワッフル自体の味とさっぱりとした冷たいベリーアイスに濃厚なチーズケーキの味が合わさって、なんとも言えない美味しさでした。ワッフルは、グルテンフリーも対応可能とのことですよ。お値段は16ドル、こちらも良心的です。
4. タカプナへの行き方
では散々お店のことを紹介してきましたが、 ここまでどうやって行くかも大事なところですよね。タカプナは、オークランドのノースショアにあり、バスで行くことができます。下の地図にて、オークランドシティ中心部から、タカプナまでのバスを表示していますので、参考にしてください。このグーグルマップでは、出発地点を目印のスカイタワーとしています。
所要時間は25~30分ほどで、82番のバスで行くことができます。バス停はスカイタワーから少し歩いたWellersley St(ウェラズリーストリート)沿いにあります。ブリトマートなどの海沿いのほうからは、ノーザンエクスプレスというバスに乗って、橋を渡る前にビクトリアパーク前で82番に乗り換えという流れになります。
今回はワッフルを2つ注文しましたが、ワッフル以外にはチョコレートを使ったデザート類もたくさんの種類がありましたので、チェックしてみてください。また、事前に予約注文をすれば、バースデーケーキなどのしっかりとしたケーキも作っているそうですので、何かの記念日などにもぴったりですね。甘いもの好きな方、おしゃれなカフェに行きたい、デザート、ワッフルが食べたいという方はぜひ行ってみてください。
・House of Chocolate Dessert Cafe & Cakery
住所: 5/62-68 Hurstmere Road, Takapuna, Auckland 0622
電話: +64-9-975-0632
営業時間: 火-土 9:30am-10:00pm, 日 10:00am-9:00pm, 月曜祝日休み
ニュージーランドの新型コロナ追跡対策 Covid-19 Registerとは?
Kia Ora(キオラ)!
今回は、ニュージーランドの新型コロナの感染拡大防止の対策のひとつである「Covid-19 Register」を紹介していきます。現在ニュージーランドでは、3月末から1ヶ月ほどのロックダウンを経て、警戒レベルは4から3、2へと段階的に下げていきました。警戒レベル2になってからは、カフェやファーストフード店、その他小売り、ショッピングモールなどのロックダウン中に営業できなかったところが、営業を再開しています。
1. Covid-19 Register とは
今回のタイトル名にも入っていますが、この「Covid-19 Register」とは、オンラインのサイトにアクセスし、各お店や施設を利用する人々が、どこに、いつ、誰と、訪れていたかを登録して記録するというものです。これはもちろん、新型コロナウイルスの感染拡大防止と感染源特定、追跡調査のために行われています。実際のアドレスのリンク先は下記になります。
お店側は、ビジネスとしてオンラインサイトに事前に登録しておくことで、来店者がお店の名前を検索し、すぐに見つけることができます。カフェやレストラン以外にも、人の訪れやすい場所や集会などで使うホールも登録ができるようです。
ニュージーランドでは、2020年5月14日になってから警戒レベル2になり、お店の通常営業が再開されました。同時に、入店時に上記のような情報を記録しています。この「Covid-19 Register」を使っているお店はチェックインの仕方を説明した貼り紙などをお店に出し、来店者に登録をするよう声をかけています。
その他、このシステムを利用していないお店は、入口に紙とペンが置かれ、アナログ式に来店者は記入しています。個人的には、このシステムを使えばお店が用意したペン(不特定多数が使用したもの)を使わなくて済むので、良いシステムだと思います。
2. Covid-19 Register チェックインの方法
次に、実際に使ってみた際の様子とチェックイン(登録)の方法をご紹介します。まずは、専用サイト(https://covidregister.nz/)にアクセスします。トップ画面には、Covid-19 RegisterとCheck Inという文字が出てきます。その後、下にスワイプしていくと、上のような英文がずらーっと出てきた後、赤丸がしてあるCHECK-INが出ますので、こちらをタップします。 REGISTER A BUSINESSという項目がありますが、こちらは前述したお店側の登録をする画面へ進みます。今回は割愛させて頂きます。
その後、上のような画面が出てきますので、まずは自分の情報を入力していきます。Full Name(名前)、Email Address(メールアドレス)、Phone Number(電話番号)、Home Address(住所)を入力、電話番号だけは必須項目ではないですが、あると何かあった時に連絡が取りやすくなるでしょう。
必要情報の入力が完了したら、I agree to the privacy policyの欄にチェックを入れ、Add Detailsをタップして次の画面へ進みます。
ここではどのような方法でチェックインをするかという画面になります。上の方に表示されているCheck In to a Business蘭から通常は選んでいきます。一番上はQRコードをスキャンすると、お店の情報を読み込むことができます。今回は、二番目のSearch for the Businessでお店の名前を検索していきます。下に表示されている Personal Check Inは、特定の住所(家や友達の家など)を訪れた際にチェックインして記録を残すことができます。
Where are you visiting? をタップし、お店の名前を検索していきます。同時に質問が5つほど出てきますので、該当する場合はチェックを入れておきましょう。
・Do you have a temperature?(熱がありますか?)
・Have you come into contact with anyone that has Covid-19?(感染者と接触はしましたか?)
・Are you feeling unwell?(気分は悪いですか?)→Yesなら詳細入力
・Any dependants with you?(子供など扶養家族はいますか?)→Yesなら詳細入力
・Any adults with you without their own device?(デバイスを持ってない大人はいますか?)→いる場合は、Add a Personをタップし、同伴者の詳細を入力
今回は、試しにNZのチェーン店であるカフェ「Melba」を入力してみました。すると、このようにいくつか候補が出て、該当のお店を選ぶことができます。(実際には別の場所にいましたので、あとで本当の場所を入力しています。)
同伴者がいる場合、Add a Personをタップすることで、新たな項目が下に現れます。同じように必要情報を入力していきます。訪れた場所の選択、質問項目に答えたら、Submitでチェックインを完了していきます。
このような背景が緑色の画面になったらチェックインは完了です。名前とチェックインをした場所が表示され、日付と時間もしっかりと記録されます。最後に、黄色いCheckoutをタップすると、お店を出た時間を記録することができますので、退店時間を決めた場合は先に、もしくは離れる時に忘れずにチェックアウトしていきましょう。これであなたの訪問記録はしっかりとオンライン上に残されました。
基本的なチェックイン方法は以上になりますが、画像右上のMy Visitsをタップすることで、このシステムを自分がいつどこに訪れたかを記録帳にようにして、使うこともできます。
My Visitsをタップすると、上の画面になり、記録帳として使う場合は、メールアドレスの認証が必要になります。登録したメールアドレスにメールが届くので、Verify Email Addressをタップし、認証させましょう。認証後は、My Visitsをタップすると、自分が過去に訪れてチェックインした場所を確認できるようになっています。
英文が最後にずらーっと並んでいますが、だいたいの訳はこんな感じです。「あなたのプライバシーは重要です。このデータはCovid-19と闘う際の役に立つためだけに使われます。それぞれのチェックインは4週間見ることができ、12週間で削除されます。Registerを使ってくれてありがとうございます。」とこのように入力したデータは新型コロナの感染源特定、感染拡大防止、追跡調査などのためだけに使われます。
3. その他のシステム
今回ご紹介したCovid-19 Register以外にも、上の画像のような自前のQRコードを用意し、リンク先の専用サイトから必要事項を入力するといったシステムを導入しているお店も多いようですよ。
ニュージーランドでは、このような少し時間のかかるシステムを採用しても嫌な顔をして帰っていく人はおらず、皆が協力することによって世界的な感染拡大を少しでも沈静化できればと思います。もしこういったシステムを導入しているお店に入ることがあれば、積極的に協力してあげてください。
2020年に入ってからのニュージーランドの新型コロナに対する政策や警戒レベル2になるまでの動向、背景などはよろしければ下記リンクをご参照ください。
ニュージーランドの新型コロナ禍を振り返って。警戒レベル2へ
Kia Ora(キオラ)!
今回は、2020年になってからのニュージーランドの新型コロナ感染拡大防止とその他経済の対策、何が起きていたかを記録するため、私の周りで見た聞いたことをメモ代わりとして記載していきます。
1. 2020年1月からロックダウン開始まで
2020年5月現在、全世界で感染が広がっている新型コロナウイルス「COVID-19」。ニュージーランドでは警戒レベルが4から3、2と下がりましたが、まだまだ油断を許さない状況です。ニュージーランドの新型コロナの対応としては、その大胆な政策が世界的に絶賛されるといったことがありました。
中国で感染の拡大が始まった2020年1月、中国側では団体のグループ旅行が禁止となりました。この時点では個人旅行者は通常通りNZに入国していましたが、世界各国で感染拡大が始まりだした2月頃には、早い段階で中国からの入国を完全に禁止としました。これには違う国から中国を経由した場合のどの国籍の旅行者も含まれました。この頃から、中国人観光客がいなくなったせいか、NZ各地の観光地では例年より観光客の数が激減し始め、一層静かになっていきました。そして、2月28日には、NZで1件目の感染者が確認されました。3月4日には2件目の症例報告が確認され、日が経つにつれて、徐々に感染者の数は増加していきました。
感染者の数は増加の一途を辿り、このままでは人命、経済、国全体の危機に陥るということで、NZ政府は3月20日に国境を閉じることにしました。海外勤務ややむを得ない事情で海外にいたNZ人などは例外とし、基本的にNZに入国することはできなくなりました。そして、3月23日には、48時間後に警戒レベルを最高の4とし、国全体でロックダウンを始めるという大胆な施策をすると発表しました。この決断はあとで功を奏したと言えるのか、まだ新型コロナ禍を乗り越えたわけではないので、はっきりとは言えませんが、ひとつだけ言えるのは、とてつもないスピードで国の未来を決めた、ということです。
2. 警戒レベルは最高の4に。ロックダウン突入
そして、3月25日から国の警戒レベルが最高レベルである4となり、ロックダウン(都市封鎖)が開始されました。その間は、基本的にStay home(ステイホーム)ということで、決められた職に就いている者以外は、食料の買い出しや散歩以外には家にいることが義務付けられました。リモートワークで仕事が継続できるとこはリモートに移行し、それ以外はエッセンシャルワーカーと呼ばれる生活に必要な事業に携わっている方のみ働くことができました。会うことができる人は同じ家に住んでいる人のみ、友達と会うことすら禁止という状態でした。屋外やスーパーでは、ソーシャルディスタンスを2m保ちましょうということが強調されていました。
3月末にはニュージーランド航空の日本行きが6月30日まで欠航することが決まり、駆け込み需要で日本行きは混みあっていたようです。実際、ワーキングホリデーや学生ビザで来ていた方で、滞在の予定を変更早めて、帰らざるをえなかったという人はたくさんいました。同時にオークランド空港は、搭乗する本人のみしか空港ターミナル内に入れなくなり、入る際はスタッフにパスポートと有効なEチケットなどを見せなければいけないという状態だったそうです。
ロックダウンが始まってから、食料の調達に必要なスーパーマーケットやタクシーなどの交通網、電気や水道といった生活インフラを支えてくれる方々のみが労働されていました。スーパーマーケットでは、入口でアルコール消毒、入場者数を制限、2m間隔で入場待ち、店内には2人以上で入らない、買い物時間を30分以内に、レジには透明のアクリル板設置といった対策がすぐにされました。普段、海外の人は日本人のようにマスクをしませんが、スーパーにはマスクをした人々がたくさん見かけられました。蜂の巣を取る格好で来たり、2mのメジャーを持ってスーパーに現れる人もいましたね。
エッセンシャルワーカーの方々には全員ではありませんが、エッセンシャルワーカーであることを証明するID(身分証)なども配布されました。ロックダウン期間中は、むやみに遠出したり、友達に会いに行ったりと、外出禁止令に違反をする人を監視するために、警察がパトロールをしていたので、エッセンシャルワーカーはその時にIDで証明できるようにというものです。実際にロックダウン中に違反をしたという人々は800件にものぼりました。NZ政府のサイト、下のリンクで誰でも報告することができました。
・Covid-19 Level4 breach report
https://forms.police.govt.nz/forms/covid-19-breach
3. 警戒レベル3、そして2へ。お店は徐々に再開
ロックダウン開始後、すぐは新規感染者の数はしばらく増えていましたが、徐々に減少し、一桁台の数字となっていきました。当初の4週間のロックダウンの予定は5日間ほど長引き、警戒レベルは3に下がりました。レベル3は4月27日から始まり、それまで営業のできなかったカフェやファーストフード店などがテイクアウェイ限定でオープン、マクドナルドやKFCといったところでは行列ができるといった光景もありました。マクドナルドには、深夜3時から朝のオープンを待つ人々がいたとニュースになり、約1ヶ月ぶりのジャンクフードを懐かしむ人が多かったです。
しかし、その後もそれ以外の職種の方は引き続き、ロックダウンの状態と変わらずの生活となっていました。学校のほうは、基本的に休校となっていましたが、オンライン授業の導入も早く、教師の方々は画面越しに生徒に授業をするといった形を取られていました。そして、5月4日には新規感染者数が警戒レベルが上がってから初めて0件を記録しました。その後は感染者は0件が毎日ということにはなりませんでしたが、0に近い数字が続き、同時に人々は自然とソーシャルディスタンスを意識するようになって、確実に人々の自分と周りを気遣う行動は芽生えていました。
5月14日には、警戒レベル2に下がり、ほとんどの業種のお店は営業を再開しました。中には旅行代理店などのような大打撃を受けた観光業に携わるお店は、ロックダウン中に閉鎖を余儀なくされた会社もありました。観光業以外にも、バーガーキングなどもオークランドシティ中心部の店舗をいくつか閉鎖するといったこともありました。学校は翌週から再開、バーやパブなども21日から再開となりました。店内の飲食も可能になるということですが、1グループは10人以下という条件がしっかりついています。理髪店なども営業再開した為、髪を切ることのできなかった人々が行列を作るといったこともありました。そして、この5月14日には、新規感染者数が3日連続で0件になるという結果も出ています。
各お店では、入店の際に新型コロナの感染源対策や追跡調査のため、入店記録をつけるようになっています。単純に紙とペンが用意され、名前や連絡先を記入する形です。また、オンラインを利用したCovid-19 Registerという入店記録を残すシステムもあります。どこで感染したか、誰と接触したのか特定することもできますし、自分と身近な周りの人、国を守ることに繋がりますので、皆さん喜んで協力しています。
4. 休業補償、政府の経済対策
ロックダウンをすることによって営業停止、労働ができなくなってしまった国民へは、国の雇用維持給付金という形で休業補償が出されました。対象は、影響を受けた会社に従事している者、フリーランスの方を問わずで、条件は前年度の30%の利益を下回った場合です。週20時間以上勤務のフルタイムは週ごとに585.80ドル、それ以下のパートタイムは週ごとに$350.00ドル支給されるというもので、期間は12週間分でしたので、フルタイムの場合で一人当たり約7000ドルが補償されました。申請はオンラインからIRDナンバーという納税番号や生年月日、従業員の数などの簡単な入力のみで、申請後数日ですぐに支払われました。
この休業補償も4月に入る前の3月末には既に始まり、オンライン申請すると、12週間分をまとめてもらえるというものでした。もちろん、条件を満たさない場合は後々、確定申告などでわかりますから、その場合は返金などになるのでしょうね。実際にこれを申請してから、政府に補償金を返したといった企業はいくつか報告がありました。また、補償金をもらった会社が、従業員に払わずポケットマネーにするといったケースも多々報告されました。
しかし、この施策で良かったところは、実際に補償金をもらった企業名を、NZ政府が用意したオンラインサイトで確認することができることです。企業名を入力するだけで、その企業が何人分、いくら補償金をもらったかを実際に確認することができます。下記にリンクを貼っておきますので、気になった方は見てみてください。
・COVID-19 Wage Subsidy Employer Search
https://services.workandincome.govt.nz/eps
また、レベル2になってから、ニュージーランド政府は新たに$50Bilion(500億NZD、日本円で3兆円以上)というNZの歴史上最も高いと言われる額を経済対策として支出するといった発表がされました。これには休業補償制度が、Wage Subcidy Extensionということで、必要な企業や個人には延長されるといったことも含まれており、6月10日から期間は8週間分となるということでした。特に大打撃を受けている観光業を始め、まだまだ国境が開かない限りは、復活しない産業で働く人々への救済措置となります。同時に若い世代へ無料の職業訓練の機会を設けることなども含まれていました。
また、国境が閉鎖したことでたくさんあった航空会社の飛行機は飛ばなくなり、容易に母国に帰ることはできなくなりました。同時にロックダウン開始から7月9日までに現在のビザの有効期限が切れる場合は、自動的に9月まで延長されるといった例外的なことも行われていました。今後、更にビザ関連は特例が出てくるかもしれません。
2020年5月現在、感染者や死亡者数が減って、落ち着きを取り戻している国も出てきましたが、まだまだ新型コロナの脅威は消し去られていません。NZでは感染拡大の第2波が起きれば、また警戒レベルが上げられ、ロックダウンに戻る可能性もありますので、これからも気を引き締めてルールを守った生活を心がけて行きたいです。
オークランドの気軽に行けるビーチ、ミッションベイ紹介
Kia Ora(キオラ)!
今回は、ニュージーランドのオークランドシティ中心部から気軽に行ける観光地、ビーチ、おしゃれスポット、また地元の人々も休日に遊びにやってくるミッションベイをご紹介します。
1. ミッションベイとは?
ミッションベイ(Mission Bay)は、オークランドの東部にある街の名前またはビーチや噴水のある公園のことを指します。このエリアには、住宅街はもちろんのこと、海とビーチにとても近いということもあり、別荘や高級住宅が海沿いに並んでいます。同時に公園に沿って走る道路沿いには、カフェやレストラン、アイスクリームショップなどがたくさん立ち並んでいます。
平日休日を問わず、いつ見ても人がたくさんいて、オークランドの中でも屈指の人気を誇る場所です。オークランドに住む地元住民も、英語学習の為にNZに来ている留学生も、はたまた地元の学校に通う学生たちから、おじいちゃんおばあちゃんまで、たくさんの人がやってきます。
ビーチはニュージーランドの中でも綺麗な方で、オークランドから簡単に訪れることができるビーチとしては一番ではないでしょうか。夏になれば泳いだり、日光浴をしたりする人も多いですし、ランギトト島を背景に歩きながら海の景色を楽しんでいる方も多いです。また、近くには高台から海を眺めることができるサベージ記念公園やオークランドの水族館などもあります。
2. ミッションベイへの行き方
ミッションベイへ行く方法はいくつかありますが、一番簡単な方法がバスです。オークランドのバスは、行き先やルートによって色が違うバスが走っています。ミッションベイ行きは、車体が水色のタマキリンク(Tamaki Link)が該当し、乗車時間は約15分になります。このタマキリンクは、オークランドシティ中心部と、オークランドの水族館などを停車しながら、ミッションベイとその先のセントへリアス(St Heliers)方面へと向かい、同じルートを辿ってシティ中心部に戻ってくるという循環型のバスになっています。
バスは15分おきに出発をしていて、シティのバス停は、ブリトマートという電車の駅の近く、が出発地点となります。正確には、下の地図をご覧頂きたいと思いますが、55 Customs St E, Auckland CBDという場所になります。目印になるものは、コンビニと飲食店が立ち並んでいる通り沿いになります。シティ出発ルートは、月~土は朝5時30分から夜11時15分、日曜祝日は朝6時40分から夜11時15分まで運行しています。
バス料金ですが、オークランドのバスはゾーン制となっており、このタマキリンクもそれにあてはまります。シティから東へゾーンを跨ぐことになる為、2020年現在、現金の場合は大人料金で5.5ドル、AT HOPカードを使用した場合は3.55ドルとなります。AT HOPカードはスイカのようなICカードで発行に10ドルかかりますが、乗車料金が安くなることが特徴です。また、2020年新型コロナ流行時は、バス乗車の際現金での支払いが禁止され、AT HOPカードのみの支払い対応となり、持っていない場合は乗車を拒否されるといった状態です。
余談ですが、オークランドシティ中心部から、東に向かう形となり、すぐにタマキドライブ(Tamaki Drive)という道路を走りますので、名称はそこから来ているのかと思われます。タマキドライブは、坂道の多いオークランドにしては珍しく、平坦な道であること、海沿いの気持ちの良い通りであることからして、ランニングやウォーキング、サイクリングをしている方がとても多い場所です。ミッションベイへ歩いて行くこともできますが、1時間30分ほどかかります。
3. 様々なカフェやレストラン
ミッションベイには、海やビーチ、公園の他にも様々なカフェやレストランがあり、平日休日を問わず、観光客や地元の方々が朝から夜まで食事を取りに訪れられています。そこで、いくつかお勧めのカフェやレストランを紹介していきます。
・Mission Bay Cafe
ミッションベイの一番人気のカフェといえばこちらの「ミッションベイカフェ」です。店内も広く屋外スペースもたっぷりあり、雰囲気の良いカフェ。メニューもたくさん用意されています。朝から晩まで営業しています。お勧めはシーフードチャウダーが美味しいです。
・De Fontein Belgian Beer Cafe
こちらの「デ フォンテン」は、Movenpickというアイスクリーム屋の2階に位置しているピンク色の看板がとても目立つミッションベイの顔とも言えるお店です。ベルギースタイルのカフェバーになっていて、オークランドシティ中心部にある人気レストラン「オキシデンタル」とは姉妹店だそうです。人気のメニューは、グリーンリップマッスルというムール貝。グリルしたものやスチームしたものまで、どれも美味しいですよ。ニュージーランドで世界各国のビールを楽しみたいという方にもぜひお勧めです。
・Dos Amigos Cantina
こちらの「ドス アミーゴス カンティーナ」は、見るからにメキシカン料理のお店ですね。ニュージーランドは多国籍文化が盛んなところですので、こういったメキシカン料理も食べることができますよ。ナチョスやタコス、ケサディーヤなどもいいですね。
・Portofino
「ポートフィーノ」は、イタリア料理を提供しているお店です。ニュージーランドのチェーン店になりますが、どこへ行ってもレベルの高い料理や飲み物を楽しむことができます。パスタやピザなどの種類が多く、どれを頼んでも美味しく頂くことができます。
4. アイスクリームを食べよう
カフェやレストラン以外には、アイスクリーム店が多いのもミッションベイの特徴のひとつです。アイスクリームを食べながらビーチ沿いを歩いてみるのもお勧めです。NZの1スクープは特大ですよ。そこでアイスクリームの販売をしているお店をご紹介します。
・Movenpick
ミッションベイの顔とも言えるアイスクリーム店といえば、こちらの「モーベンピック」。元はスイスのアイスクリームメーカーですが、ニュージーランド各地で大人気のアイスクリーム販売店兼カフェです。アイスはショーケースにたくさん並んでいるものから選ぶ形になり、店員さんにお願いすればテイスティングすることもできますよ。スイスダークチョコレート、メープル&ナッツ、ブルーベリーチーズケーキ、ティラミス味など、その他フルーツを使ったものもたくさんあります。文字を見ただけで試してみたくなってしまいますね。アイスはカップかコーンで選ぶことができますが、1スクープ7ドル~ということで少し高めです。
・Gelato New Zealand
こちらの「ジェラートニュージーランド」は、店名の通りジェラートを取り扱っているお店です。様々な種類のフレーバーが揃っているジェラート屋さん、アイスクリームとはまた違った食感を楽しみたい方はぜひ訪れてみてください。
・New Zealand Natural
「ニュージーランドナチュラル」は、アイスクリームのチェーン店で、オークランドシティ中心部の海沿いにもお店がありますが、こちらはミッションベイの中心部にある三差路から少しだけ西に向かった方面にあります。NZで大人気のフレーバー、ホーキーポーキー味のアイスクリームはこちらで販売されています。
・KiwiYo
こちらの「キウイヨー」は、シャーベットのようなフローズンヨーグルトを販売しているお店です。細かく砕かれたチョコレートやナッツ、カラフルなトッピングがたくさん用意され、自分の好きなようにカスタマイズできるところがいいですね。本格派アイスクリームというよりは、子供に人気のありそうな販売システムになっています。
以上、ミッションベイの魅力は伝わりましたでしょうか。これだけ列挙しましたが、オークランドシティから15分あれば行ける場所ですので、基本はビーチでのんびり、アイスを食べたり、カフェでゆったりしたりということぐらいです。所要時間は3時間ほどもあれば行って帰ってこれるかと思います。ぜひオークランドの海とビーチを間近で楽しんでみてください。
オークランドのノースヘッド観光とネイビーミュージアム紹介
Kia Ora(キオラ)!
今回は、ニュージーランドはオークランドから、デボンポートにあるマウントビクトリアと双璧をなす丘のような山、「ノースヘッド」とその近くにある「ネイビーミュージアム」について紹介していきたいと思います。
1. ノースヘッドには何があるの?
ノースヘッドは、オークランド北部に位置するノースショアにあるデボンポートという街の一部、もしくはそこにある山の名前で、ワイテマタ湾に面する最東端にある場所となります。
高さは50mとマウントビクトリアの87mよりも低く、そこまで高くはないですが、山頂まで登ると、マウントビクトリアとはまた違った角度からの360度見渡すことのできる絶景が待ち構えています。山頂の辺りは緩やかな丘のような土地になっていて、広々とした空間が広がっています。風が強く吹く場所でもあるので、パラグライディングをしている方もいました。また、世界大戦中には沿岸の警備や砲台として使われていた施設、トンネルの数々を探検することができます。
この山は元々、約4万年前に活動していた火山でしたが、現在は活動していない旧火山ということになっています。そして、先住民族マオリの方々の土地でもありました。1885年からは、主に軍が沿岸を監視や防衛するために利用されることになりました。それからたくさんの砲台や監視塔、地下のトンネルシステムなどが作られ、これらが現在でも跡地として誰でも見ることができるようになっています。
世界大戦中も沿岸の防衛のために利用され、その後、1950年にその役目を終えました。それからは海軍が訓練用の場所として利用するようになりました。1996年にはノースヘッドを指定保護区、2001年には歴史的保護区として、環境省が指定しました。
現在はこの砲台やトンネルには一般の誰でも入ることが可能になっていますが、必ずライトの出せる機械(スマホなど)を持って入ってください。トンネル内はとても広く、昼間でも想像以上に暗くなっています。当時の様子を垣間見ながら、ちょっとした探検もできますので、お勧めの場所です。
2. ノースヘッドの場所と行き方は?
気になる行き方ですが、 デボンポートのフェリーターミナルから徒歩30分ほどで行くことができます。デボンポートへ行くにはオークランドシティのフェリーターミナルからフェリーで15分ほどで行くことができます。デボンポートについては、よろしければこちらの記事をご覧ください。
フェリーターミナル付近では、タクシーやウーバーなどはあまり見かけませんが、呼ぶことができれば、山の上にはマウントビクトリアにはない駐車スペースがしっかりありますので、車で登ることも可能です。また、公共のバスで麓の近くまで行くこともできます。
麓にはゲートがありますが、朝6時~夜22時までオープンしていますので、日の入りや日の出の時間に登られている地元の方々も多いようですよ。山頂への道は、若干の勾配がありますが、そこまで長い道のりではありませんので、意外とあっという間に登ることができます。登る道はいくつか分かれているところもありますが、基本的には山頂へ向かっていく道ですので、色々試してみるのもいいと思います。
そして、ノースヘッドへ行く途中、近くにはネイビーミュージアムもありますので、山に登った後に訪れてみるのもお勧めです。
3. ネイビーミュージアム 海軍博物館
ノースヘッドで登山と絶景を楽しんだ後は、博物館でもいかがでしょうか。ノースヘッドとフェリーターミナルの間にはトーピドベイ(Torpedo Bay)という湾があり、その近くにはネイビーミュージアム(海軍博物館)があります。こちらなんと、無料で入場することができます。
こちらは文字通りニュージーランド海軍のオフィシャルミュージアムであり、国立の博物館となっています。正式名称は、National Museum of the Royal New Zealand Navy Te Waka Huia o Te Taua Moana O Aotearoaという前半は英語、後半は先住民族のマオリ語というとても長いものになります。
オープンしたのは2010年ということで、意外と最近になりますね。初めての海軍博物館は、1974年に建設されましたが、とてもとても小さいところで、一週間に2時間しか空かないという予約制のものだったそうです。1982年に一度場所を変えましたが、これも小さかったそうで、それから2010年にワイテマタ湾に面したトーピドベイに移転をしてきました。
館内は、とても大きいというほどではありませんが、無料で鑑賞できるものとしては、十分すぎる価値があるほどの展示物の数々が並んでいます。世界大戦についてのものや、日本語で書かれた地図などの展示もあります。
また、展示物と一緒にこのようなタッチパネル式のディスプレイパッドがいたるところに設置されており、詳細を確認することもできるようになっています。館内はとても清潔に保たれており、子供が飽きるほどの大きさでもありませんので、ちょうどいい鑑賞時間になると思います。ギフトショップもありますので、ロイヤルニュージーランドネイビーのグッズをお土産にするのもいいですね。
営業時間は、10:00am - 5:00pm。祝日は休みの日あり。予約をすることで英語ツアーもやっているそうです。場所はデボンポートのフェリーターミナルから、徒歩20分ほどで行くことができます。
4. ミュージアム併設のカフェ
ネイビーミュージアムには、同じ建物内に併設しているカフェがあります。お店の名前は「トーピドベイ カフェ(Torpedo Bay Cafe)」です。そのまま湾の名前ですね。
店内は綺麗に整えられていて、十分なテーブルとイスがあり、雰囲気の良いカフェ空間が広がっています。屋外のスペースにもテーブルとイスがありますので、天気の良い日にはトーピドベイの海のある景色を見ながらのランチも良さそうですね。アイスクリームの販売もやっていますので、夏の暑い日にはアイスを買って海を見ながら歩いてみるのも良いと思います。
もちろん、ネイビーミュージアムに入場していなくても、カフェのみの利用もできるようになっていますので、平日のランチ時間には地元の方々もたくさんやってきています。
デボンポートから近いノースヘッド、ネイビーミュージアムをご紹介しました。デボンポートの街やマウントビクトリアよりも観光の方は中々訪れない場所ですが、そんな地元の人たちが愛する場所に行ってみてはいかがでしょうか。